気づけば私は占い難民になっていた
気づいたら、私は毎月のように占いを受けていました。
電話占い、タロット、霊視、チャネリング…。
「これが最後」と思いながら、また次の誰かに頼ってしまいます。
未来が見えなくて、どうすればいいか決められなくて。
誰かに「大丈夫」って言ってほしくて、安心できる答えを探していました。
でも、どれだけ占いを受けても、しばらくするとまた不安になってしまいます。
「やっぱりあの占いは外れてたのかな?」
「他の人ならもっと私のことが見えるかもしれない」
そう思って、また検索して、次の占い師さんを探す。
これって、まさに占いジプシーだったんですよね・・・。
あの頃の私は、人生を自分で選んでるつもりで、実はずっと誰かに決めてもらおうとしていました。
でもある日、気づいたんです。
「答えって、すでに私の中にあるんじゃないかな?」って。
このブログでは、私が占いジプシーを卒業して、自分軸を少しずつ取り戻していった過程を、リアルな体験とともにお話しします。
もし今、「占いを受けてもモヤモヤが消えない…」と感じているなら、それは、あなた自身の声を聞きたがっている証かもしれません。
なぜ人は占いジプシーになるのか?
占いに何度も頼ってしまうのは、意志が弱いからでも、スピリチュアルに夢中になりすぎたからでもありません。
実はそこには、誰にでも起こりうる心のしくみがあるのです。
私自身が占いジプシーになっていた時期を振り返ると、その背景には「不安」や「迷い」といった強い感情がありました。
この章では、なぜ人は占いに依存してしまうのか、その心理や背景についてお話ししていきます。
答えを外に求めるクセ
占いジプシーになっていた頃の私は、自分では気づかないまま、答えを外にばかり求めていました。
「このままでいいのかな」
「今の選択、本当に合ってるのかな」
「誰かに、それで正解だよって言ってほしい」
そんな気持ちが、毎日のように頭をよぎっていました。
たとえば、夫婦関係や子どものこと、将来のお金のこと。
一つ一つの問題はすごく切実で、私なりにちゃんと向き合っていました。
でも、心のどこかで「自分では決められない」「自分の判断に自信が持てない」という思いが強かったのだと思います。
安心感を求めすぎてしまう罠
そんなとき、「あなたの未来はこうなりますよ」「この道を選ぶといいですよ」と、はっきり言ってくれる占いは、とても心強く感じました。
一瞬でも安心できる言葉に、救われた気がしていました。
でも、その安心は長くは続かないのです。
時間が経てばまた不安になって、「本当にこれでよかったのかな?」「やっぱり他の人にも見てもらった方がいいのかも」と、また占いを探してしまう。
こうして私は、知らないうちにジプシー状態に入っていたのだと思います。
占いは悪者じゃない、問題は使い方
占いに頼りすぎてしまうと、「また見てもらわなきゃ」「誰かに聞かないと動けない」と、自分の感覚がどんどん鈍くなってしまいます。
けれど、占いやスピリチュアルそのものが悪いものというわけではないのです。
本来、占いは「自分自身を見つめ直すためのヒント」をくれる、大切なツールです。
大事なのは、どう使うかという視点。
うまく使えば、占いは人生を前向きにするサポーターにもなります。
ここでは、私の実体験を交えながら、占いとの付き合い方について考えていきたいと思います。
占いは「地図」や「灯り」のようなもの
私は今でも、時々占いを活用しています。
ただし、それは「占いに従うため」ではなく、「自分の心を整理するため」です。
私は、占いはgoogleマップのようなものだと思っています。
googleマップは、目的地までのルートを教えてくれますが、どちらの道を選ぶか、どこで立ち止まるかは、自分で決めていい。
もしくは、暗い夜道で足元を照らしてくれるランプのような存在とも言えます。
頭の中がぐるぐるして、足元が見えなくなったとき、優しい言葉や希望を示してくれるのが占いの良さでした。
でも、その地図やランプにすべてを委ねてしまうと、知らないうちに「自分で決める力」が弱ってしまいます。
「依存」と「信頼」は違う
占いに救われることと、占いに依存することは、まったく違います。
私も以前は「この人の言うことなら絶対」と思い込んで、占い師さんにすべてを任せていました。
でもその頃は、どれだけ言われた通りに動いても、結局また不安になって、次の占いを探していたのです。
本当の意味で信頼できる占いとは、「あなた自身の感覚を信じて大丈夫」と背中を押してくれるものだと、今では思います。
依存ではなく、自分で考えるための補助として使う。
そんなふうに占いと付き合えるようになってから、私は自分の軸を少しずつ取り戻せるようになりました。
占いに頼る不安の正体は「見えない未来」への怖れ
占いジプシーになっていた頃の私は、常に「このままでいいのかな」「間違っていたらどうしよう」と、不安でいっぱいでした。
今振り返ると、その不安の根っこにあったのは「未来が見えないこと」への恐れでした。
人は誰でも、見通しが立たない状況では不安になります。
特に、子育てや夫婦関係、家計、健康など、人生にかかわる大きなテーマほど、正解が見えないと焦ってしまいますよね。
この章では、私が占いに頼りすぎていた頃に感じていた不安の正体と、その背後にある心の状態についてお話しします。
「この先どうなるの?」という焦りが占いを求めさせる
私は、特に子どもの将来や夫との関係、家計のことなど、いろんな不安が頭の中に渦巻いていた時期がありました。
「このままじゃまずい気がする」
「でも、何をどう変えればいいかわからない」
「とりあえず誰かに聞いてみよう」
そんなふうに、答えを求めて占いを渡り歩いていました。
でも、その根底にあったのは、「見えない未来が怖い」という感情です。
答えが出ていない状態に耐えることが、私にとっては苦しかったのだと思います。
だから、誰かが「大丈夫!」と言ってくれると、少しホッとして、その安心感にまた依存してしまう…。その繰り返しでした。
自分を信じられないと、他人の言葉に揺さぶられる
不安なときほど、自分の直感や判断に自信が持てなくなります。
「自分が決めたことなのに、本当にこれでよかったのかな?」と、何度も心の中で問い直してしまうのです。
だから、誰かに「こうしなさい」「こっちが正しい」と言われると、それにすがりたくなる。
けれど、その言葉がしっくりこなかったときには、また別の意見を求めて、次の占いへ…というループに入ってしまうのです。
自分自身の感覚を信じる力が弱まっているときは、誰の言葉も本当の意味では納得できなくなってしまいます。
このことに気づいてから、私は「不安がある=占いを受けに行く」ではなく、まず「自分の内側と向き合う」ことを意識するようになりました。
自分軸を取り戻した私が見つけた占いとのちょうどいい距離感
占いに頼りすぎていた頃の私は、「誰かに決めてほしい」「間違えたくない」と、外側にばかり意識を向けていました。
でも、本当に大切なのは、自分の感覚を信じることだったのです。
占いを完全に手放す必要はありません。
むしろ、上手に付き合えば、心強い味方になってくれる存在でもあります。
この章では、私がどうやって「自分軸」を取り戻していったのか、そして今どんなふうに占いと向き合っているのかについてお話しします。
小さな「自分への問いかけ」が、軸を取り戻す第一歩
あるとき私は、占いを受ける前に、こんな問いを自分にしてみました。
「私は本当は、どうしたいんだろう?」
これまで、占いの結果にばかり気を取られて、自分の気持ちを後回しにしていたことに気づいた瞬間でした。
その日から、私は「自分の気持ちを先に聞いてみる」という習慣を始めました。
迷ったときは、深呼吸をして「本音」を感じてみる。
占いを受ける前に、「自分はこう思っているけど、占いではどう出るかな?」というスタンスで向き合うことで、気持ちがずいぶん楽になりました。
小さなことですが、それが少しずつ自分の感覚を信じる力につながっていったように思います。
今の私は、占いを「ヒント」として楽しんでいる
今も私は、時々占いを受けることがあります。
でもそれは「どうすればいいか分からないから」という理由ではなく、「今の自分の状態を客観的に見てみたい」という感覚です。
信頼できる人に見てもらうこと。
そして、占いの内容を参考意見として受け取り、最終的には自分で判断すること。
そうやって距離感を保つことで、占いは私にとって安心をくれるツールではなく、気づきをもたらすツールになりました。
「当たっているかどうか」ではなく、「その言葉を聞いて、自分はどう感じたか?」を大切にしています。
自分軸を取り戻した今、私はもう誰かの答えに振り回されなくなりました。
その分、少しずつ自分の人生に責任を持てるようになった気がしています。
信じていた占い師の言葉にズレを感じた瞬間
以前、私がとても信頼していた占い師さんがいました。
その方の言うことは毎回「当たってる…!」と感じることが多く、まるで私の心を見透かされているようでした。
何度か通ううちに、「この人が言うことなら間違いない」と、完全に信じ込んでいたんです。
ところが、あるときその占い師さんが、前回私に話したことをすっかり忘れていて、全然違うことを言い出したのです。
その瞬間、「あれ?なんかおかしい」と違和感を覚えました。
「疲れてたのかな」「私のこと、忘れてるのかな」と思いつつも、ふと冷静になって気づいたんです。
占いの結果って、やっぱり絶対じゃないんだって。
この出来事をきっかけに、「占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんだと、我に返りました。
それ以来、私は占いを第三者の意見として受け取るようになりました。
ちょうど、カウンセラーに相談に行くような感覚です。
客観的な視点をもらったり、心の整理をしたりするには、とても役立つものだと思います。
でも、最終的な決断はやっぱり自分がすることなんですよね。
その切り替えができるようになってから、占いとの距離感も、私自身との関係も、とても心地よいものに変わっていきました。
まとめ:本当に必要だったのは、自分の声に耳を傾けること
占いに頼っていたあの頃の私は、不安や迷いを抱えながら、「誰かに正解を教えてほしい」と強く願っていました。
でも、いくつもの占いを渡り歩いていく中で気づいたのは、どれだけ占いに通っても、自分の気持ちがわからないままだと、安心できないということでした。
自分が本当に望んでいることは、自分が心地よく感じる選択です。
それは、どんなに当たると言われる占いでも、教えてくれません。
占いは、人生の道しるべとして、うまく使えばとても役に立ちます。
でも、自分の人生を決めるのは、やっぱり「自分自身」です。
自分軸を取り戻すとは、自分を信じる力を少しずつ取り戻すこと。
それは決して特別なことではなく、日々の小さな問いかけや、自分との対話の積み重ねの中にあります。
もし今、あなたが「占いに頼りすぎてしまってるかも」と感じているなら、まずは、「私はどうしたいのか?」という問いを、自分に向けてみてください。
答えは、あなたの中に、あるはずです。