近江八幡で親子ドライブ旅!沙沙貴神社・賀茂神社と唐揚げランチで心もお腹も満たされる休日

高校生の娘と一緒に、久しぶりにドライブに出かけることになった週末。
「どこか静かで癒される場所に行きたいね」と話しながら選んだのは、滋賀県近江八幡市にある沙沙貴神社と賀茂神社。

このエリアは、京都のように観光客で混み合うこともなく、どこか素朴で、ゆったりとした空気が流れています。
それでいて、歴史ある神社や自然が美しく残されていて、心のリセットにぴったりの場所なんです。

今回は、そんな近江八幡の隠れた癒しスポットを、親子ドライブでめぐった様子をお届けします。
まずは、木陰の参道と池の鯉が出迎えてくれる「沙沙貴神社」から。

木陰の参道と伝説の『なんじゃもんじゃの木』が迎える沙沙貴神社

今回の親子ドライブでまず向かったのは、滋賀県近江八幡市にある沙沙貴神社(ささきじんじゃ)
以前、テレビのニュースでこの神社のなんじゃもんじゃの木が満開になった様子を見て、「わあ、真っ白で幻想的…いつか行ってみたいな」と思っていた場所です。

さらにここは、なんと全国の佐々木さんのルーツとも言われる神社。
私は佐々木ではないけれど、佐々木姓の友人のことを思い出して、「友達の分までお参りしておこうかな」なんて気持ちにもなりました。

駐車場から参道へ。なんじゃもんじゃの木と涼しい風に出会う

神社に到着すると、まず駐車場でなんじゃもんじゃの木がお出迎え。

駐車場の横に大きななんじゃもんじゃの木がありました。


今は花の時期ではないものの、青々と茂った葉が風に揺れてとても気持ちがよく、「ああ、やっぱり来てよかったな」と感じました。

駐車場を出てすぐ左手には大きな鳥居があり、参道が続きます。

青空の先に鳥居が


木々が生い茂る参道は日陰になっていて、夏の日差しの中でも風が吹くと涼しく、とても心地よいです。

重厚な楼門と、縁結びの男石・女石

長い参道を歩いた先には、重厚感あふれる立派な楼門が。

楼門は重厚で圧巻です


その手前には、「男石」「女石」と刻まれた石があり、目を閉じて石から石へたどり着くという縁結びの願掛けができるようになっています。

人の世の 幸不幸は 人と人とが出会うことからはじまる

娘も挑戦してみましたが、目をつぶって歩くのが怖かったのか、よたよた…
そして男石に手が触れた瞬間、ビクッとして驚いてしまい、つい目を開けちゃったんです。
その姿にふたりで笑ってしまいました。

目をつぶって石にたどり着く


こういうちょっとした体験が、旅の楽しい思い出になります。

清め、祈り、出会う神々と伝説

楼門をくぐってまずは手水舎で手を清め、佐々木大明神様にお参り。

しっかりとした造りの本殿と拝殿。荘厳な佇まいに心が引き締まります。


お参りを終えて境内を進むと、大きな池にたくさんの鯉たちがいました。
炎天下でも元気に泳ぐ姿がとても印象的で、「水もきっと熱いだろうに…元気やなあ」と娘と感心して見入ってしまいました。

本当にたくさんの鯉

さらに歩くと、「小彦明神」と書かれた立札が目に入りました。
なんとこちらは、子宝・安産・育児・衣類・薬…と多彩なご利益を持つ神様。
中でも衣類の神様というのはちょっと珍しくて、興味をそそられます。

そのそばには、「願掛け石」と書かれた石がありました。

古事記に登場する天之羅摩船(あまのかがみのふね)。歴史の深さに思いを馳せて。


『優しくさすってください』と案内があったので、そっと手を添えてなでてみました。
願いが届きますように…。

横には『古事記』に登場する「天之羅摩船(あまのかがみのふね)」という伝説の船についての説明も。
神社の歴史の深さに、悠久の風を感じました。

干支の守りとさざれ石に願いを託す

境内には干支にまつわる石像や看板もあり、それぞれの性格が書かれているのがまた楽しい!
娘と「ネズミはこんな性格なんや〜当たってるな〜!」と盛り上がりながら、奥に進むと、かわいい干支の石像がならんいました。

可愛い干支の守護神様

娘は、自分の干支にお賽銭を入れてお祈りしました。

その奥には、君が代にも登場するさざれ石がごつごつと鎮座しており、自然の力強さを感じられる場所。
「これが巌となりてのさざれ石か〜」と、思わず見入ってしまいます。

かわいい御朱印と、娘の一言にほっこり

最後に社務所でいただいた御朱印は、つゆ草のスタンプが押された直書きのもので、とてもかわいらしくて素敵です。

季節のスタンプの御朱印があります


お手洗いも駐車場のすぐそばにあり、きれいで使いやすかったです。

帰り道、バス停の「あかこんバス」の案内を見ながら、「これ本数めっちゃ少ないけど、ちゃんと走ってるんや〜」と驚きつつ、駐車場へ。

本数は少ないですが、バス停もありました。


そのとき、娘がポツリと「めっちゃ楽しかった。やっぱり神社っていいな〜」とつぶやいたのを聞き逃しませんでした。

「よかった。連れてきてほんとによかった」
そんなふうに思えた瞬間でした。

鶏笑でランチタイム!ボリューム満点の唐揚げ弁当

沙沙貴神社の参拝を終えたあとは、お腹もすいてきたのでランチタイムへ。
立ち寄ったのは「鶏笑(とりしょう)西之庄店」
全国展開している唐揚げチェーン店ですが、ここ近江八幡の店舗も地元に愛されている様子で、テイクアウトのお客さんがひっきりなしに来ていました。

店内に入ると、唐揚げのいい香りがふわっと広がっていて、空腹感が一気にMAXに!
メニューも豊富で、骨なし、もも、ムネ、ミックス…さらにはカレー風味やヤンニョムまで。
どれにするか迷いましたが、私たちは定番の「鶏笑弁当」をチョイス。人気No.1というだけあって、唐揚げがゴロゴロ入っていてボリュームたっぷりです。

店長さんも気さくで、「今日は暑いですね〜!」と声をかけてくれて、ほっこり。
お弁当はもちろん、カリッと揚がった衣にジューシーなお肉、そしてしっかりした味付けが最高においしい!
車内に唐揚げのいい香りが広がる中、娘も「これめっちゃうまい!」と大絶賛でした。

外で食べても良かったけど、この日は暑かったので、車の中で冷房を効かせて車内ピクニック。
神社で感じた静寂と自然、そしてこのがっつりランチ。メリハリがあって、なんだか旅って感じがするねと言いました。

静寂の中で心を整える時間…賀茂神社にて

ランチを終えて次に向かったのは、近江八幡市にある「賀茂神社」
専用の駐車場があるわけではなく、みなさん近くの道の少し広くなったところに車を停めて参拝されているようでした。
私たちもその流れにならって、そっと車を止めて境内へ。

その道のそばにあったのが「三鞭の木」。

足伏走馬が行われる場所にある。鞭を三回叩いて競争する。


とても大きく立派な木で、根元には縄が張られ、地元の方々に大切に守られているのが伝わってきます。

鳥居の横には「夏越大祓」や「大祓式」と書かれたのぼりが風になびいていました。

青と白の登りがとてもさわやか


まもなく行われる大祓の準備がされていて、神社が少しずつ動き出している気配を感じました。

蝉の声だけが響く境内で

手水舎で手を清めてから、奥にある本殿へと進みます。


この神社はとても静かで、聞こえるのは蝉の声だけ。
境内の空気が澄んでいて、自然に心が落ち着いていくのを感じます。

本殿の前で手を合わせ、静かに祈りました。


娘も真剣な表情でお祈りしていたので、どんなお願いをしているのかな?と思ったら…

「唐揚げが美味しすぎて食べすぎてん。お腹痛くなってきたから、早く治りますようにってお願いしといた!」

そこ!?

「そんなお願い、きっと今日中に叶うわ!」って、笑い合ってしまいました。

今度は御朱印もいただきに

社務所もありましたが、この日は人の気配がなく、御朱印はまた次の機会にいただくことにしました。
それもまたご縁。次に訪れる楽しみがひとつ増えたと思えば、それで良しです。

おわりに 〜親子で過ごす、ささやかな幸せの時間〜

今回の近江八幡ドライブ旅は、佐々木神社と賀茂神社というふたつの神社をめぐり、唐揚げ専門店「鶏笑」でお弁当をいただく、というシンプルなルートでした。
でも、とても心に残る時間になりました。

木陰の参道を歩いたり、願いを込めたり、唐揚げを食べすぎてお腹をさする娘と笑い合ったり…。
何気ない日常の中にも、こんなふうに過ごす時間があるだけで、心が軽くなるものですね。

娘がぽつりと「やっぱり神社って落ち着くな〜」と言った言葉が、嬉しかったです。
神社めぐりは、ただのお出かけ以上に親子の心がつながる時間をくれるような気がします。

近江八幡には、まだまだ知られていない素敵な場所がたくさんあります。
京都旅行の帰りにも、ぜひ一度足を延ばしてみてほしいなと思います。
最寄りは竜王ICです。

次はどこに行こうか…。
そんな話をしながら、またひとつ、小さな旅の記録が刻まれました。